■カウンセリング(簡易カウンセリング療法)
|
|
カウンセラーの人間性と技術により、話合いなど人間的接触を通じて心理的治療や指導をするもの。その応用範囲は広く、心身症の治療に限らず、神経症や登校拒否、非行などにも適用します。
【長所】
自分の心の悩みや気持ちをじっくり聞いて欲しい人、また身近な人にはかえって話せない相談ごとやアドバイスが欲しい人には最適。
【短所】
重篤な問題には数年を要する。
|
| 上へ戻る |
■自律訓練法
|
|
自己催眠法の一種。暗示作用を利用して系統的な自己暗示の訓練により、心身のくつろぎと統一、ストレスの緩和、心身機能の再調整を行うもので、心の方向から心身をリラックスさせることを目的にした自己コントロール法です。標準練習が6段階あり1日に2~3回練習して全段階をマスターするのに普通1年以上かかる。その後、特殊練習として、例えば赤面の人は、顔から注意をそらせるために“足が温かい”と念じる。あるいは緊張症状は“体全体がくつろいでいる”と念じる。
【長所】
リラックス効果、不眠症や冷え性の改善、血圧の降下、頻脈の改善、頭痛の緩和に。また、物事に取り組む心の持ち方の練習には最適。
【短所】
習得には非常に時間がかかる。その上、この方法だけで重篤な問題を解決するのは難しい。
|
| 上へ戻る |
■筋弛緩法
|
|
自律訓練法はミニ座禅とも言われ、心を先に集中させて自己暗示で体をリラックスさせる。しかし、実際心を自分の意志で直接コントロールすることは難しい。この筋弛緩法は、自分の意志で直接コントロールできる体の筋肉を順々にリラックスさせて、体の緊張を取り去り、心に雑念やマイナスの考え、あるいはマイナスのイメージが湧いてこない、つまり心をも完全にリラックスさせるというものです。
【長所】
リラックス効果、あがり防止、対人緊張の緩和、不眠症の改善、イライラの解消、疲労回復、集中力の強化、記憶力の大幅アップなど。筋肉の緊張を意識的に解くことができるので短時間で習得できる。緊張を筋肉エネルギーに変えて発散できる。
【短所】
この方法だけで重篤な問題を解決するのは難しい。
|
| 上へ戻る |
■系統的脱感作法
|
|
現在非常に注目されている、行動療法という心理療法の中の最も代表的な技法。行動療法の立場では、神経症や心身症の諸症状は、条件反射によって誤って学習(身に付けた)した症状であると考えます。これを治すには、新しく正しい学習をやり直せばよいということです。それには不安や恐怖の症状に対して、相対して張り合う生理状態を作って、強力な“慣れ”の現象を起こさせるのです。このように拮抗する生理状態を起こさせるものを「逆制止」といいます。
例えば、高い建物に上がれない高所恐怖症を治療するには、あらかじめ筋弛緩法などの強力なリラックス法を習得します。次に2階とか3階に上がる。すると弱い恐怖を感じて少し緊張します。そこで筋弛緩法を行い緊張を取ってしまう。これを何度か繰り返すと、高い所にいるのにリラックスしている、という新しい学習(経験)をすることになる。
その高さで平気になったらまた1,2階上に上がる。そこで緊張したらまたリラックスする。この手続きを繰り返していくと、どんなに高い所でも平気になっていくのです。現在、舞台恐怖症(あがり)、対人恐怖症、パニック障害、その他の恐怖症や不安神経症の治療に世界的に最も広く使われている方法です。
【長所】
苦痛なく楽に症状を取り除くことができる。また催眠法と違って個人差が少なく、短期間でほとんどの人に適用できる。
【短所】
症状を除去していく順番の決め方などに熟練を要するので、経験豊富な指導者が必要。
|
| 上へ戻る |
■催眠療法
|
|
催眠療法には、催眠誘導者に催眠状態(判断力が弱まって暗示を受け入れやすい状態)に誘導してもらう他者催眠による方法と、自分で自分を催眠状態に誘導する自己催眠の方法がある。先の自律訓練法はこの自己催眠法の一つです。他者催眠による方法は、催眠誘導手順に基づいて催眠状態に誘導し、治療の暗示を話して聞かせます。
例えば、緊張して震える人には、“誰とでも気軽に接することができます”とか、“緊張することは気になりません”と話して聞かせます。また、催眠中にイメージでリハーサルをして、苦手な場面に慣らすことができます。
【長所】
- 10歳以下の素直な子供には著しい効果が出ることがある。特に乗り物酔い、夜尿症、あるいは、痛みのコントロールに良い。
- 他者催眠暗示は,覚醒時の説得より強く潜在意識に刻み込まれる。ただし、現在の催眠療法家のほとんどは自律訓練法の指導を催眠療法として行っており、催眠本来の効果を利用できていない。
【短所】
- 誰でも催眠の効果を期待できる深さに入れるわけではないので、大人で効果が期待できるのは10分の1か2です。
- 催眠者に全部任せることが必要なので、結果として薬物依存のようになり、なかなか催眠者から離れられない。
- 暗示やイメージで症状を抑え込むやり方をすると再発することが多い。
- 催眠指導者の人間性と催眠誘導技術によって効果に大きな差が出る。
|
| 上へ戻る |
■カウンセリング(簡易カウンセリング療法)
|
|
人の心と体は、イメージ(感覚)で結びついている。そのことを利用して心理療法を行うもの。例えば、赤面症の場合、苦手な場面や状況を不安の少ない順にイメージしていって慣らす。すなわち、心理的に免疫を作る事ができるのです。あるいは、風景や動物など良い気分になる情景をイメージしたり映像で見て、プラスの気分から苦手な状況を見て心理的抵抗を弱く感じさせていくもの。
スポーツなどに応用して、本番での成功・勝利をイメージし、“疑似体験”しておくと本番を何度も体験したようになり、余分な緊張や不安を感じないで実力を発揮できるというものです。
【長所】
実際体験する必要がなく、イメージの中で経験できるので非常に便利。
【短所】
実際には、上手くいっている自分をイメージしようとしても、かえって失敗するイメージや不安や緊張に襲われたり、逆に緊張している自分が想像されることが多い。
|
| 上へ戻る |
■原初療法(プライマリー・セラピー)
|
|
“なぜ私は、いつもあと一歩のところで失敗ばかりするのだろう?”とか“なぜ結婚までいきそうになると恋愛が壊れるの?”、あるいは“なぜよく怪我ばかりするんだろう?”“なぜ次から次に病気になるんだろう?”というように、自分で望んでいるわけではないのに、いつも同じような結果になってしまうことがあります。
精神力動学的な立場では、「三つ子の魂100まで」といわれるように、人の性格や行動や生き方は3,4歳までに決まると考える。この三つ子の魂というのは、3歳くらいのときに、“ああ、世の中は○○なんだ!”“自分は人にとって○○という存在なんだ!”というように自分の人生や自分自身に対して○○なんだ!と決断(強く思い込む)する。この幼い人生早期に強く思い込むと、その後の人生をそのように見て、無意識に同じように行動してしまい、大人になって意識的に変えようとしても容易に変えることができないのです。
これを人生脚本といって人生というドラマの与えられた役割を演じ続けていると考え、これを変えるには、その人生早期の決断した時期に戻ってもう一度脚本を書き替える必要があるというものです。
そこで、自分自身の内面にだけ集中するために1ヶ月間ホテルなどの1室に閉じこもり、テレビ、ラジオ、新聞など見たり聞いたりすることを一切禁止。人と話すこと、物を書くことも禁止される。そして、その人生早期に決断した時期まで退行してその誤った決断を変えようというものです。特に繰り返される神経症、心身症、恐怖症、うつ病、また事故・病気多発者に最適。
【長所】
あらゆる問題がほぼ同時に解決できる。
【短所】
時間と費用が膨大にかかるし、非常に苦痛。
|
| 上へ戻る |